杉原つやの

本と散歩とアートとか。

見えなくなったら、希望が見えた / 穴澤雄介

 

見えなくなったら、希望が見えた

見えなくなったら、希望が見えた

 

 

ウサギとカメにもなれないひとには「道を外してみる」とか、自分の枠組みをはずしてみるとか(要約するよりも前後のストーリーを通して読んだ方がいい)、ちまたの自己啓発本がいまひとつはいってこない方にはとてもよい本だと思う。「盲目の音楽家の感動話本」的キャッチでセールスされていたら、僭越ながら非常にもったいないと思う。わたしには咀嚼できるたしかさ、みたいなものがあった。

「正論で飯は食えない」を読んだとき、わたしは著者を信頼した。