杉原つやの

本と散歩とアートとか。

ことばのともしび / 末盛千枝子

 

ことばのともしび

ことばのともしび

 

昔からクリスチャンの方の本を読むと、こころがしんとして「自分が帰ってきた」ような気がする。こちらのご本もそうだった。すえもりブックスはきいたことがあるけれど、末盛さんご自身についてはあまりよく存じ上げていなかった。つぎつぎと押し寄せてくる艱難辛苦を、厚くあたたかい信仰で乗り越えていらっしゃるご様子に、とても胸をうたれた。とはいえ文字のその奥にある想いはいかばかりか。ときには神に「なぜ」と問いかけるときもあったのだろう。それでも乗り越えていこうと何度も立ち上がっていらっしゃったのは、ひとえに純粋な神への愛に尽きるのだろう。

こころをこめて生活することは、すべての場所が教会となる。